「第18回三郷総合防災訓練に参加して」

「第18回三郷市総合防災訓練に参加して」

谷口南町会自主防災会副本部長
前田雅久

 平成17年8月28日に三郷市総合防災訓練が実施されました。私は3名の谷口南町会員および2名の三郷市自主防災組織連絡協議会メンバーとともに連絡協議会の一員として「煙体験ハウス」の設営、運営に携わりました。「煙体験ハウス」は本訓練における最初の訓練項目でしたので早速設営を開始、途中、シートの前後を間違える等のトラブルに見舞われつつも、順調に準備をこなして行きました。また、訓練中においても連絡協議会主催主催の防災講習の成果もあり、運営に関わる連絡、確認等も大変スムーズに行われました。「煙体験ハウス」では、訓練参加者の皆様に火災時における煙の怖さを充分に体験していただけたと思います。
 今回、運営側として参加したことで、改めて訓練の重要性即ち、繰り返し反復練習をする事の重要性を再認識致しました。また、一般参加者と異なる客観的な視野で訓練を観察できたことも貴重な経験でした。しかしながら、“頭で考える前に体が動く”、“キケンを瞬間的に察知する”等のレベルに達するまで厳しい訓練を繰り返すことは一般家庭では大変難しいのもまた現実です。それでも、今回の防災訓練をはじめとする種々の訓練によって、防災意識をより強く持つ事こそが、被害を最小限に抑えることにつながるのではないでしょうか。
 今回の総合防災訓練最大の特徴は、地震災害を想定した、避難所開設訓練、トリアージ訓練(災害時治療、後方搬送優先順位決定)、学校、自主防災会の参加等、実際の災害に即した訓練であった事です。本町会の自主防災組織も実際の災害におけるトリアージにおいて、軽度の負傷者のケア等を町会単位で行える環境等、整備の必要性も感じました。同時に訓練によって培われる「冷静さ」こそ、被災時に最も必要な心がけであることを痛感致しました。
 今回の防災訓練に参加した皆様も、このところの地震の多さと相まって訓練の重要性を肌で感じていただけたことと思います。今後とも三郷市自主防災組織連絡協議会の一員として活動してまいりますのでご協力お願い致します。

訓練の様子・写真
「煙の中で歩くのはやはり怖いですね」

「やっと出る事が出来ました。
大変貴重な体験が出来ました」