「自主企画事業を終えて」
鷹野東町会自主防防災会長
吉岡良男
平成16年11月14日(午後2時より三郷市鷹野文化センターにおいて、『災害に備えて~自主防災会の役割と個人の役割~』と題して静岡県地震防災センター地震防災アドバイザーの川端信正先生による講演会を開催し、117名の参加者が参加して2時間にわたり熱心に講演に耳を傾けた。
企画事業については、本年2月の東和東地区ブロック別交流会において、平成16年度は鷹野地区が担当することが決った。
そこで、2月15日(水)の鷹野連合町会長会議で《いつ、どこで、何を行うのか》を討議の結果、当初は昼間家にいることが多い主婦層が参加しやすいよう「女性講師」による防災に関する講演会を開催しようとしたが、講師の適材がいなかったので、今年1月17日に三郷市自主防災組織連絡協議会が文化会館で開催した講師である川端正信先生に「当日と視点を変えて講演をお願いする」ことに決定して、調整に入った。
川端講師確定後、9月1日及び10月1日と2回にわたり実行委員会を催し、各自主災会長に事前準備の役割分担と、講演会当日の役割分担などを細部にわたって調整・決定した。
特に、東和東地区の新和地区の高州・東町地区に対する参加要請に腐心し、各自主防災会長に10月31日までに、参加者名簿を提出していただくよう文書で依頼したことが功を奏し、両地区で計43名、鷹野地区で71名、合計117名が参加し、会場がほぼ満室となった。
阪神・淡路大震災発生から間もなく丸10年が経ち、震災の記憶が薄らいできた11月23日に、新潟中越地震が発生して災害の恐怖を再確認した直後の講演会であったために、中越地震からの教訓など時宜を得たテーマのため、非常に有意義な2時間があっという間に過ぎてしまった。
自主防災会の役割は、ややもすると災害発生時が事実上の始点となると考えている方が多いが、「命を自分自身で守り」救助や炊き出しなど連携しなくてはならない問題が多く、日頃から住民とコミュニケーションを深める重要性を再認識し、より積極的に近隣住民と意志の疎通を図る必要を痛感した。
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